テレビのニュースはオウムの菊地なんとかさんの話題ばかり。こういうことに人の注目を集める時は、政府の動向に気をつけたほうがいいとか悪いとか(悪いってことはないか)。
確かにね、凄い事件だったし、被害に遭った方やご家族の方からしたら、許せないっていう気持ちですよね。また、指名手配されている人なのに仕事頑張っていたねというそういう意見もあったり、いろいろです。
違う角度から。同棲していた人がプロポーズして、自分は菊地なんとかだから結婚できないって言われちゃったら、ショックが凄いですよね。だって、その人のことが好きで結婚して欲しいと思って気持ちを伝えたら…ということですよね。
一緒にいた人は、それこそ通報したりすることも選択肢にあったわけですよね。でも、一緒に暮らしていた。これは家族ですよね。
何か考えてしまいます。酷いことをした人にもお父さんやお母さんがいる、その立場だと『なんてことしただ、ダメだよ』っていう気持ちと、やっぱりその人(犯人とかね)のことを心配しているはず。この事件だけじゃなくて、いろんな事件とかあるけど、それぞれの人に家族がいるわけです。
これって、やっぱり愛なんだろうなあ。
そんな歌が谷村新司に二曲あるけど、もう一曲は『刑事』っていう歌で、定年間際の刑事が犯人と思しい人の家族の団欒を見て、『彼の手首に手錠をかけてても心に手錠はかけられない』っていう歌ですが、今回はもっとストレートな『家族ーファミリー』です。
家族 -FAMILY-
作詞作曲 谷村新司
たとえ世界中の人がすべて 君を憎んだとしても
たとえ君が犯罪者としても 愛してる人がいる
忘れてはいなか誰かを
忘れてはいないか
マジで、ストレートですね。
そんなことはないと思うけど、もし自分の息子が何かやっちゃったとしたら、やはり、『何やってんだよ』という怒る気持ちと、それでも守りたいという気持ちが混ざりそうです。そんなことを考えていると夜中に眠れません。
そういう生活を10何年もしていたって、それだけでも凄いストレスなことだね。僕には絶えられません。
谷村新司 『プライスオブラブ』 91年に発売したアルバムで、ずばりアルバムのコンセプトは家族。アマゾンでかなり安いです。
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