実は数年前から『自給できる環境で生きていくのが人間的なのでは…』 という思いを抱いていたのですが、私も東京で生まれて一時期は神奈川にいたのですが、地方での生活というのは自分にできるのだろうか?という不安なども同時にありました。
持ち家の方は考えたこともないかと思いますが、特に東京などの都会で生活されていると、『家賃のために働いているみたい…』という方がたくさんいらっしゃいます。子供の頃は裸一貫で上京してきた父親が町工場を経営していて、家があったのですが、高校時代にその父親がガンになってしまい(私が20歳の時に亡くなる)、それまでには考えた事のない状況となってしまいました。
それまでは小さいながらも持ち家で、アパートなどで生活する事は考えていませんでした。当たり前の事なのですが、環境が変わるとビックリですよね。
今の社会は不必要最大限に求めてしまうのかもしれませんが、必要最低限で生活できたら楽しいと思いまして、勇気を持って踏み出しました。
実はこの少し前に、自信のなくなるような一連の出来事が重なり、肉体的にも精神的にも時間的にも金銭的(これはいつもですね…笑)にも大変で、とことん自信が欠落して(でもそんな素振りはみせない…見栄っ張りですから)いました。
でもとても信頼する方から、『福島に行くのはいいじゃないの』と聞いたので、一連の体験も“お試し”なのかなと思い、クリア出来てないのですが、今も取り組んでいます。
でも、私も自信満々なわけではまったくありません。やったことないことですので、大変かと思うのですが、ただ『ああ、この方向でいいんだな』という何となくの…うまく表現出来ないのですが、やれる自信ではないのですが、その確信(根拠があまりないのですが…笑)があるので踏み出せるのかもしれません。
出来るところから少しずつやっていきます。そして『あのしょーもない翔太に出来たんだから、私にも出来る』と思えるような内容を、これからもお伝えさせていただきます。
2002年の6月に秋田でお米作りをしている堀井さんのお家に遊びに行った時に、『ああ、こういう生活もあるんだ』
という、体験をさせて頂きました。そして、堀井さんの中学生と小学生の子供たちに『大きくなったら、何したい?』 と質問したら、『俺〜、お父ちゃんと一緒に米作りたい』
という答えが即座に返ってきました。専門学校に通っている長女も、同じように素晴らしいと思える回答が返ってきました。
今…学生や子供たち、さらには20代、30代の世代も『何をしたら、何をしたいのかわからない』 という人が大半かと思いますが、秋田でカルチャーショックを(笑)受けました。
確かに、今の日本(世界)で心底やりたいことを探すのは(自我と欲を追求していくことは可能ですが…)とても困難かと思います。ですから、『わからない』と応える人も仕方ないと思いますし、ましてや責めるなんてことはできないかと思います。
東京にいた時、私も週に二回くらい電車に乗りますが、満員電車…イライラしている雰囲気たまりません。ふと『どうしてこういう生活を続けているんだろう』
と人事ながら考えてしまいました。『この車両にいる人のほとんどは毎日こういうことを生活の一部としているのは辛くないのかな?』『どうしてここまで大変(私には思えるので。好きな人はいいのかと思います)なことまでして、会社に行くんだろう?』とまるで子供のように考えました。
会社に毎日行くのは…おそらく、お給料をもらうため。というのがパーセンテージで大きいのかもしれません。『でも、他に方法はないの?』と考えてしまいます。
高校に行っていた時からバイトしていたので、そのまま辞めてからも働いていたのですが、もう18年も経つなんて時間の過ぎるのは速いです。…ちょうどバブルの時期で多くの人が『もっともっと』と色々な面でエスカレートしていった時期でした。
自分もその中にどっぷり浸かっていたのですが、そうした生活…会社、仕事とかに疑問を感じて、『何か違う方法(生き方)があるんじゃないか』と思った時期がちょうど90〜91年でした。その年の6月に代官山にあったYOYOというお店で働くことになりました。
12年前に『何か人や社会の役に立つ仕事をしよう』 と思ったのです。…というより、他に出来ない(もちろんたくさんの迷惑は今でもかけまくっているのですが)、違うと思える事は出来ないのです。(ただし、クリエーションするのに必要と思うことであれば、見栄えとして違って見えることでもやってしまうのですが)
以前、地球環境問題のお話の中で『日差し、広い庭、笑い合える家族…日本人が求めるものはすべて、南米のアマゾンにとかありますよ』というような事を伺ったのですが…何のために働いているの?
→家族の幸せのため→そのためにお金がたくさん必要→だから人より多く欲しい→いい会社→そのためにいい学校→…のような図式が意識しなくてもしみ込んでいるのではないでしょうか?
お給料もらえなくても会社に行きますか?満員電車で毎日。…そうしたら行かないですよね。(笑)
そこまでして会社に行く、だから→ストレスがたまる→ストレスを解消したい→レジャーに時間・お金をかける→だから、益々お金が欲しい!…何かあった時のために(そりゃ大変ですからね)保障が欲しい…際限なくなってしまいます。
私はわざわざ旅行とか行きたいと思いません。普段の生活で楽しめるから。行く必要があれば行くのですが、個人的に『行きたい』というのはないのです。
話が脱線してしまいましたが、出来るだけ自分に必要なものは自前で用意できる状態であればいいなと思い、少し農業も(あくまでも『農業も』なのです)出来るところに移転したいと考えていました。
最近は『スローライフ』という言葉がもてはやされていますが、調和のとれた生活を…自然な生活を送れるようなコミュニティーが作れたら(もちろんすぐに出来ませんが)いいなと思っています。